北海道の海で「磯焼け」が深刻と言われて久しい。
(原因の調査は行われているらしい)
その界隈は大きな港や沿岸部ぎりぎりの道路や線路がある。
大きな川の河口も。
磯が「焼ける前」と「焼けた時」で何が違うか?
普通に考えると、沿岸部で陸と海を「人間がコンクリートやアスファルト、小高い線路などで遮断した」ことが大きく違うことと思う。
もちろん海だけでなく川も「堤防」で遮断されているのですが。
雨風や川の水で流されるべきものが流れなくなった。土や小石、枯葉や昆虫の死骸、動物の糞や死骸、倒木や木の実・・
これらは海に流れ込まず、場所によっては道路などの低い部分に溜まってヘドロ化している時もある。
それが影響の全てではないにしても、大きく変わったのは事実と思う。
さらに悪い事に、もっとも多くを捕食している霊長類人科の動物の糞や死骸はその場の土には帰らない。
また、枯葉や倒木もゴミ(?)として処理される・・
結果的に肥料で補う農地を除き、海や山はどんどん痩せていく。一部の栄養過多な溜まった部分を除き。
北海道が豊かな自然を武器に食や観光で成り立とうとするなら、最初に目を向けるべきはそこではないかと思っています?
漁港も北海道の海の幸を堪能するには必要でしょう。
また、その周りには加工工場や住居があり、出荷するためには道路も必要でしょう。
そしてそれらの場所で安全に暮らせるように道路はコンクリートで固められ、漁村もアスファルトがひかれ、高い防波堤が作られる。
でもコンクリートで固めた防波堤が環境を破壊し、道路や住居が海と陸を遮断しているのを見ると「矛盾」という言葉が浮かびます。
【1】港はあんなに数が必要なのでしょうか?
もっと数を減らして共同利用にすれば、綺麗な磯をコンクリートで埋める必要が減ると思います。
みな漁港へ出勤すればいいだけで、住居の近くに漁港がある必要はないでしょう。
また、波風の影響の少ない潮だまりのような「湾」こそ魚介類の宝庫になる可能性があるのに、なんとなんと!そこに人間様がコンクリートで埋めた漁港を作り居座っている・・
矛盾ですねぇ。
全部とは言いません。本当に必要な分だけの漁港にして、あとは撤去しましょう!!
【2】港の直近に住む必要があるのでしょか?
漁業や港湾の関係者だから港の近くに住む?便利だから?
その人の為にコンクリートで固めた高い防波堤を作り、アスファルトの道路を作りそこに住む。
これも矛盾と思う。
自分たちの水田に流れ込む栄養豊富な川の水を遮断し、水道水で米を作ると言ったら笑われるでしょう。また、何年もそのまま作ってもともとの土の栄養が無くなり、収穫量が激減したら「あたりまえ」と失笑されるだけです。
港やその沿岸部の周辺の工場や住居はこれと同類に見えます。
海と陸を自分たちが遮断し、昆布がといれない・・ウニが減った・・
沿岸部に住まなければ良いだけの事では?
加工場や港湾事務所ももっと陸側でいいのでは?
人が住まなければ無駄な安全対策もしなくて良くなり、港への一本道だけあればOKになるのでは?
港の船が心配かも知れませんが、住んでいたからと言って災害時に船を自宅の2階に持って上がることなど出来ないのですから。
むしろ洪水なんかで被害が出れば余計に税金がかかります。
何言ってんだ、昔から・・・・と言われそうですが、ほとんどの社会人は職場へ「通勤」しています。漁師や漁業関連だけは例外なんてナンセンスでしょう。
【3】沿岸部の道路は本当に必要なのでしょうか?
私が思うに、もっと陸側に道路を作り、港など最低限必要な沿岸部の場所へ放射状に道路を通すのが理想的と思います。
沿岸の集落から沿岸の集落へ沿岸部の道を作り、沿岸部をコンクリートで固める。
ここでも陸と海の遮断が起きます。
ただ、これに関して言えば、沿岸部に道路通した方が費用が安かったからかも知れません。
でも、今後は出来るだけ沿岸部を避けて道路を作り、出来るだけ早く沿岸部の道路を撤去しないと、取り返しのつかない海になってしまうかも知れません。
北海道の沿岸部の海底をゴーストタウンにしないように考える時期と思います。
*すべて個人の意見です
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